107 葛藤が価値を生み出す

107 葛藤が価値を生み出す


 人生には二律背反的なことが起こります。

 AとBの両方を得たいのに、Aを選択するとBを失い、
 Bを選択すると、Aを失う。

 AとBの狭間で、行ったりきたり。

 過去の自分の枠組みでは、答えがでない状況です。
 なので、思考は堂々巡りを続けます。

 この葛藤状態にいると、心は疲れてきます。

 脱出ルートがわからない迷路にいて、
 いつ出られるのかわからない。

 先が見えないので不安になります。
 不安は心のエネルギーをたくさん使うので疲れるのです。

 葛藤とは、選択できない不安状態。
 陰の世界です。

 この陰の世界を極めると、陽に転じます。

 陰を極めるとは、陰の世界との付き合い方を
 マスターし、実践することです。

 では、どのように陰と付き合えばいいのか。

 それは、葛藤という心の揺らぎを大きく捉えること
 からはじまります。


 葛藤の裏には、
 「新しい枠組みで選択すれば、新しい世界が開ける」
 という希望(=陽)も存在しています。

 新しい世界は、まだ見ぬ価値です。
 心の奥底で求めている価値でもあります。

 葛藤を大きく捉えるならば「新しい枠組み」を得る
 最大のチャンスでもあるのです。


 その新しい枠組みは、過去に答えがありません。
 過去、自分がとおってきた道に答えを求めても
 答えがでないのです。

 つまり新しい枠組みを探し出す必要があります。

 今までなら、読まないような本。
 今までなら、行かないような場所。
 今までなら、出あわないような人。

 こういう過去の延長線上にない"出逢い"の中に
 新しい枠組みのヒントが隠されています。

 新しい出逢いの中に、新しい枠組みが生まれるヒントが
 あるのです。


 心は既に知っています。
 新しい枠組みが必要だと。

 葛藤が始まった時、心は自動的にその答えを
 探しはじめるので、探すアンテナの感度は高くなっています。

 なので、"今までならしない"ような機会が
 偶然のように起こり始めます。

 無意識(潜在意識)が常に探しているので、
 意識の知らないところで、情報をキャッチしながら
 選択をしています。

 だから意識の世界では、偶然起こっているように感じます。

 その偶然を、新しい枠組を見つけるチャンスと捉えることが、
 陽転への道になります。

 葛藤が始まった時、偶然起こるできごとに何かすこしでも
 意味を感じたなら、それは心が自分に送ってくれている
 『気づきなよ』という有難いメッセージなのです。


 葛藤を経て見つかった新しい価値とは、結果であり、
 葛藤のプロセスの中にいる"今"に本当の価値があるのです。